初の小説第1話。
この小説の主要人物二人登場。
シンオウ地方に到着。
…といっても、ホウエンの二人組がシンオウに来るだけですけどね…。
第1話 シンオウ地方に集合!
もうすぐ、夏本番。 サキとルイは地元のホウエン地方を出て、シンオウ地方に向かっていた。
船に乗って2日。 もうそろそろシンオウ地方に着くはずだ。
「ね、ルイ君。 どんなポケモンに出会えるかな?」
「ん〜…。 どんなって言われても、具体的には言えないよ。 初めてなんだし」
二人は船室から外を見た。 窓の外には、シンオウ地方の港・ミオシティが広がっている。
船が港に到着したようだ。
二人は港に降りて、街に入った。 地元の港町よりとても静かで、気が休まるような場所だ。
「サキ! ジムがあるぞ! 行こうよ!」
「えぇ…。 ほら…、シンオウに着いたら先にナナカマド博士に会いに行けって、オダマキ博士が…」
「父さんの言うことなんか後でいいよ! 僕はバトルがしたくてうずうずしてるんだから!」
ルイが飛び出そうとするのを、サキが必至に抑える。 このまま放してしまえば、ジムに殴り込みをしかねないからだ。
「ルイ君! いいから、話を聞いてよ!」
サキがルイをなだめながら、話をした。
「あのね、ナナカマド博士は、カントーのオオキド博士の先輩なんだって」
「それが?」
ルイは冷めた表情で、サキの話をきいた。
サキは仕方ないか、と思いつつ話を続けた。
「でね、今日はナナカマド博士の研究所で、私たちと同い年くらいの子が数人集まるんだって。 今日の目的は、その子たちと友達になること!」
「ふ〜ん…。 で、その子たちと何するわけ?」
「……オダマキ博士から聞いてないわけ?」
「うん。 どんなポケモンがいるか気になるから」
「……」
はぁ…とサキは溜息をついてしまった。 どうやら、ルイの頭のなかにはバトルとポケモンのことしかないらしい。
サキは、ふと港の入口にある時計を見た。 時刻は午後の1時をさしている。 彼女の背中に冷や汗が流れた。
「ルイ君…、集合時間って何時だっけ…?」
「ん? 13時10分でしょ? 覚えてふぁふぃふぉ?(ないの?)」
いつのまにか、ベンチに座ってサキが作ったおにぎりを一人で食べている。
サキは少し腹がたったが、すぐにその怒りを抑えた。
ここから、ナナカマド博士の研究所のあるマサゴタウンに行くまでに海がある。
そこを越えて行くと、時間としては30分はかかる。 それでは、約束の時間までには間に合わない。
「サキ〜あのさ、空を飛んで行ったら速いとおもうよ」
「空を飛ぶ…、そうだ! それだよ! ルイ君!」
「へ?」
ルイはまったく上の空だ。 サキはそれに構わず、荷物を手軽にしていた。
「よし! 出てきて! リュウ!」
手に持っていたモンスターボールから、ボーマンダのリュウが出てきた。
サキは荷物をリュウに乗せて、先にマサゴタウンに行くように指示した。
ルイはそれを見て、不審に思った。
「あのさ、何でリュウだけ先に?」
「荷物が多いでしょ? だからよ」
「だけど、自分の荷物だけって酷くない…?」
サキが口元に笑みを浮かべて、ルイの足元を見た。 彼は自分の荷物がどうかしたのか…と思いそこをみた。
それを見た彼の目が、驚きに見開かれた。
「何で勝手に僕の荷物をっ!」
「別にいいでしょ!? 荷物くらい!」
「よくないよ!」
二人がくだらない喧嘩をしていくうちに、時間はだんだん過ぎていき、約束の時間の5分前になった。
「まったく! サキ! 僕のレインの後ろに乗って! これの続きは向こうについてから!」
「もう! いいわよ! 乗りますよ!!」
サキは不機嫌に頬をふくらませながら、チルタリスのレインに乗った。
「よし! レイン! 全速全身でマサゴタウンへ直行だ!」
レインは大きくうなずいて、力強く羽ばたき空へ舞い上がった。
二人はシンオウ地方の旅へ、一歩踏み出した。
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